シャドウラン日本帝国ガイド

トップページに戻る
近未来が舞台となると地元をセッションの舞台にしたいというのが人情というものです。
そんなわけでシャドウランの日本についての解説を書いてみようかと思います。
特にシャドウランはかなり濃密な背景設定があるのですが、日本語で読めるワールドガイドはロール&ロールの記事とリプレイぐらいのものです。
何となく読むには十分な内容ですが、GMをするには物足りない内容です。
にも関わらず雑誌の一記事やリプレイの一部ですのでちょいと気になるで手に入れるには割高感があります。
そのために踏み台的に簡単に日本を紹介する記事があっても良いかなとは思っています。

ご興味をお持ちなら、本稿からロール&ロール(40号)、そして原書とお進み下さい。

1.日本を定義する
シャドウランの舞台として日本を使用する場合現在3つの選択肢があります。
1つ目はかつて富士見書房が出していたシャドウランの舞台である日本を使用する。
2つ目は現在のメーカーが出している日本を使用する。
3つ目はかつて同人誌として設定された日本(まだネットにあります。)を使用する。
JISプロジェクト
http://homepage2.nifty.com/FATCAT/JIS/

もちろん、4番目として完全自作することもできます。
ただ、上記の3種類からの選定の方が手間暇は少なくてすむかと思います。
何故3つあるのかと言えば色々あって色々な人が作ってしまったからです。

1と3のメリットは日本語で読めることでデメリットは背景世界が25年前で止まっていることです。
ただ、これに関しては簡単な作業でアップデートは可能です。
個人的な印象では1をベースに時計を進めるのが一番遊びやすいです。
そしてこの場合はアマゾンなどでTOKYOソースブック―シャドウランを手に入れましょう。
総すかんを食ったサプリではありますが(文庫の連載記事が良かっただけに)、中古であれば妥当な金額たいかも知れません。
日本人が日本人のために書いた未来の日本を舞台にしたサイバーパンクはこれとN◎VAぐらいではないでしょうか。

ひとまず、1について個人的にまとめてみたのが以下の通りです。

まず、基本的なおさらいをするとSNEのシャドウランは2050年を舞台としています。
現行ルールでは2072年が舞台となるため22年の時間が経過していることになります。
続いて、SNEの東京は現行ルールの東京とは地続きの世界では無いことが上げられます。
このため、都市サプリ『Corporate enclave』と整合性を取ることは諦めなければなりません。
その一方でメガコーポの変遷やマトリックス2.0などは外せない要素になりますのでうまくバランスを考えていかなければなりません。
もちろん、メガコーポの名前を変えて、マトリックス2.0だけ放り込み後は全てそのままと言うのも有りですがそれだとロマンがありません。。
幸い東京はどこのメガコーポにも支配されない自由都市てな設定でしたので色々遊べるかと思います。

まず、導入したい変化を決定してからどのように変化させていくか決定します。
1.ワイヤレスネットワークの普及
2.八大メガコーポから十大メガコーポへの変化
3.世界友愛団事件
この辺りでしょうか。
まず、1に関しては導入されました、で良いような気がします。
ネットワークの整備状況は池袋と隔離地区がデッドゾーンてな感じで。
2に関しては、少し複雑です。基本的に外資系企業は幕張の埋め立て地に誘致される原則になっています。
一方、国内企業は企業城下町を確保し、ある程度の権益を保持しています。
2050年で外資系企業で企業城下町を所持しているのは中華系のブルースクラン一社であると明記されています。
この企業が五行に吸収されたとして五行が横浜を掌握していると考えるべきでしょう。
続いて、渕の解体があります。渕は解体され、ネオネット、シアワセ、三浜の三社が分割獲得しました。
八王子にある渕の本社をシアワセか三浜が獲得して国内勢力が強化されすぎるのを嫌いネオネットが獲得したとしても良いのでは無いでしょうか。都市権益と結びついていませんし。
アレスとアズテクはすでに幕張に支社を所持しています。
ホライゾンは渋谷に系列会社を派遣しているとします。
ゼーダークルップは川崎重工を買収していますので、ゼーダークルップは日本法人としての川崎重工を保持しているとしても面白いでしょうか。
ゼーダークルップの子会社、メッサーシュミッツカワサキのの日本法人川崎重工となるわけです。
3はいわゆる昆虫精霊の存在が発覚した事件です。
世界友愛団は差別者層や貧困層に取り入り拡大していました。
これを考えると閉鎖区や池袋、渋谷の貧困層に浸透していたと思われます。
この結果、閉鎖区の焼き払いを強硬主張したヒューマニスと穏健派の意見の一致を見ず散発的な攻撃を仕掛けた結果地上からはそれなりに掃討されたものの旧地下鉄に逃げ込んでいる感じでしょうか。

あと、トーキョーソースブックを見ると三浜とヤクザの関係が切れていたり、ヤクザと龍冥に関して記載がなかったりとヤクザ大好きゲーマーとしては少し不満だったりします。
このため、姉川組が最大勢力であるという前提で他のヤクザを追加したいと思います。せっかくなので三合会も含めてですね。
この辺は現行サプリを参考にしたいと思います。

渡田組
千葉を拠点とする経済ヤクザ。かつては三浜を買収すらした。
千葉ではサイバーウェアの違法改造や輸出を担っている。
姉川組の上部組織ながら、最近関係はギクシャクしていると言われている。

三田組
義理と人情を重んじるヤクザで最後の任侠と言われている。
もとは東京都全体を縄張りとしていたが、東京紛争、東京再編の波に乗り切れず現在はかなり勢力を落としている。
しかしながら、神道界や龍冥との強い繋がりを持ち、必死の巻き返しを図っている。

鰐淵組
横浜を中心に活動する暴力ヤクザ。下部組織のメタヒューマンヤクザ小太刀組と荒っぽい手段で東京進行を図っている。
ネットワーク技術に長けている。

三合会・万獅子会
五行と繋がりがある三合会。
香港での抗争の外部支援を行うための地盤作りを目的としており横浜以外ではあまり活動を行わない。
一方で横浜内部では鰐淵組と熾烈な抗争を繰り広げている。

後にリプレイやコミックのキャラクターをNPCとして配置して終わりたいと思います。
原則的に主要キャラクターは生き残っているが、ランナーは引退している、と言うご都合設定にしたいと思います。

六堂
ヒューマニスからの恨みを買っている関係もあり隔離地区の住民と親しくなり用心棒のような生活に。
最近は隔離地区の子供達に護身術や武器の扱いを教える日々を送っている。

紫雲
ランナー引退後はフィクサーとして活動している。

マオ
上野の十日堂を引き継ぎタリスモンガーとして生活している。
しかし、猫の好奇心は健在で突然店を留守にしたり若いランナーに好奇心から仕事を依頼したりしている。


現在は上野で若いアデプトの教育や一般人に対する護身術を教えたりしている。
ただ、人情に弱い性格は健在で何かあればかつての仲間や新たな友人に声をかけてランに挑むケースもある。

Dヘッド
相変わらずのハッカーライフを送っているが、エルフ仲間のシャロンと共同でソフトウェア会社を立ち上げている。

ジェーン・ドウ
神妙院化学に対する企業テロリストとして悪名を高めている。
それがランによるものなのか、個人的復讐によるものなのかは定かではない。

橋蔵
凄腕の付術師として名を馳せている。
本人は鍛冶師と主張しているがなかなか受け入れて貰えない様子。

シャロン
相変わらずのハッカーライフを送っているが、エルフ仲間のDヘッドとソフトウェア会社を立ち上げた。

ヒカリ
カタクラより本物のSINを手に入れ、池袋でストリートチルドレンのための救護院を営んでいる。
最近ではその拳の切れを見る機会はほとんどない。

グレイ
カタクラのブラックオプチームの隊長のオファーをついに受け入れて再びカンパニーマンになる。

フェイス
生身の顔を手に入れた後も、縁で隔離地区に関わり最近は隔離地区の護衛や若手の教育を行っている。
無理な身体改造により後何年生きられるか判らないとストリートドクから言われているが本人は気にしていない様子。

参考文献
TOKYOソースブック
TOKYO EYE‐SHOT
シャドウラン1-4(コミック)
シャドウランリプレイ1-4
※全て富士見書房。コミックは漫画図書館Zに収蔵されています。

続いて、以降は茨の道である(そして主に私が歩いている)2について解説していきます。

2-1.日本帝国
日本は天皇陛下を元首といだく帝政になりました。
いや本当にあっさりと。
そして、天皇陛下御自ら御政道を見られております。
何故かというと背景世界の問題ではなく西洋的歴史観に由来する理由です。
ここからシャドウランにおける比較文化論とか展開しても良いのですが、またの機会に。
ご興味あればルース・ベネディクトの『菊と刀』をご参照下さい。
ただこれ自体は経済帝国と戦前の日本帝国をかけたジョークみたいなもので実質的には専制国家には程遠い状態です。
何はともあれ、日本帝国は天皇親政の国家になりました。

現在シャドウラン世界を支配しているのは10社の多国籍企業です。
このうち3社が日系企業です。
これは日本帝国の日本企業優遇政策の成果であると言われています。
他7社はドイツ、ロシア、中国、南米、そして北米に3社です。
アメリカのゲームであることを考えると圧倒的な存在感であると言えます。
天皇と経済帝国がシャドウラン世界の日本を理解するための中心となります。

2-2.人種差別と政変
日本は元々メタヒューマン差別の激しい国でした。
メタヒューマンは“穢れ”により変異したと信じられ、フィリピン近郊の溶岩島への隔離移民政策が実行されました。
このため国民総ヒューマニス国家でした。
そして、軍事力と経済力を背景にフィリピン、ペルー、オーストラリア、カリフォルニアを併合していきます。
ですが、この悪の経済帝国路線は2061年に転換されます。

2061年に日本全土を震災津波火山の噴火により日本の太平洋岸が壊滅的被害を受けます。
更に行幸中であった天皇及び主だった皇族が亡くなります。
この結果即位したのが当時14歳であった皇孫が今生帝となります。
彼はメタヒューマン隔離政策である大和法の廃止、各地を占領する軍隊の即時撤退を命じます。
これにより国内のリソースを復興に当てました。

ここで今生帝は神社中心の竜脈を乱さない再建を打ち出します。
この結果国内の様々な勢力の軋轢を生みます。
ひとまず復興を目指し挙国一致体制は整いますが、決して軋轢がなくなったわけではありません。

それから10年以上経ったのが現在です。
結果的に程良く対立がありメタヒューマンでもプレイできる良い塩梅のステージセッティングになったと言えるのでは無いでしょうか。

2-3.日本の支配者達
簡単に日本の政治に影響を与えるメンバーをご案内します。
まずは言わずとしれた今生帝その人です。
そして皇后であるシアワセ・ヒトミ。
彼女はメガコーポのシアワセの社長令嬢であり株主でもあります。
ただ、父親が大嫌いなパンクレディであることもありシアワセの影響力増大には繋がっていません。
かつてシアトル留学時にはマトリックスギャングを率いていた豪傑であり今生帝の信任も厚いようです。
神田区の自治化に関しては彼女がかなり動いたと言われています。

日本の影の支配者ことグレートドラゴンの竜冥。
表立って動くことこそ無い物のその影響力ははかりしれません。
現在は今生帝を支持する立場にいます。

その他は各メガコーポのCEOや衆参の議員、天皇陛下の周りを固める元老達と言ったところでしょうか。

2-4.ここが変だよ日本帝国
公式設定があるのは東京と神奈川の一部を合わせたネオトーキョーだけです。
こちらの説明は置いといて愉快な日本を紹介して本稿をしめたいと思います。

刀は隠さなければ腰に差しても良い。
銃刀法の規定に例外規定があり日本男児たるもの刀ぐらいは誰でも使えるようです。

東京には最後の仁侠とでも言うような三田組が残っています。
いまだにシマの治安は守り警察ともうまくやり取りしています。
代紋を印刷したTシャツの販売もしており地元では人気があるようです。

日本を影から支配しているグレートドラゴンの竜冥。彼も合法的な会社を持っています。
ネオトーキョー内部を結ぶモノレールの運行会社なのですが、謎の動力源で動いています。噂では竜脈から直接力を引き出しているとか。
ちなみに駅では竜冥ちゃんTシャツも好評発売中です。

あ、あと、シャドウランの日本史に興味があるようでしたら下記のブログをご参照ください。

http://nirvanaheim.blog116.fc2.com/blog-category-6.html#p...

そして、以下は東京についての解説の要約。

左翼と右翼
左翼は天皇恭順の改革派。主に皇室議会、シアワセ、イーボ、ホライゾン系ヒサトターナーブロードキャスティング、ヤクザでは鰐渕組。神道組織は主に天皇を支援しているが一部の年配の者はよく思っていない。
龍冥は基本的に天皇を支持しているが両組織と関わりを持っている。
右翼はかつての帝国主義者。
主にレンラク、ミツハマ、耶鹿島、物部、東京都政府、都知事である甲賀三郎、渡田連合、日本皇国軍。

千代田区
江戸城を中心に緑地化され、様々な仏教や神道の神仏を祀る神社仏閣が建ち並ぶ。皇室親衛隊か企業広報組織以外は通常立ち入れない。
江戸城は強力な神道ドメインながら、精霊が集まってくる。
永田町、霞ヶ関は変わらず官庁街。
麹町は日本政府高官がすむ住宅街。
九段は第二次世界大戦の記念碑である靖国神社があり、皇国陸軍と繋がった帝国主義者が天皇の政策に反対運動をしばしば行う。そのため緑地化が進んでいない。
日本橋は再整備時に中央区から千代田区に組み込まれた。経済の中心地でありパシフィックリムバンクを中心に銀行や新東京為替市場がある
銀座はパリやニューヨークと並び賞されるショッピング街で金持ちが高級品を買いあさる。

新宿区
変わらずに副都心と呼ばれている。サラリーマンの街で夜はナイトクラブやバーが軒を連ねる。西新宿は日本のメガコーポが入った高層ビルが軒を連ねる。
クライスラーニッサン、小松、ソニーのグローバル本社は西新宿にある。ミツハマ、シアワセ、物部、ダイアツは地方拠点に本社を置いている。もちろん支店は置いている。
東京都庁は西新宿にある。都庁は企業運営を支援することを念頭にサービスをおこなっている。
新宿の東側である歌舞伎町は猥雑な飲み屋街。外国人が身を隠せる数少ない場所。

神田区
テクノマンサーやAIの扱いに反対し立ち上がった学生により自治区になっている。テクノマンサーの能力に脅威を感じた東京都警や企業の警備軍が秋葉原、神保町、人形町でテクノマンサーを徴収した。多くの人間がその際立ち上がり、二度と同様の事件を起こさせなかった。この活動は野火のように広がり、警察は物理的に排除され独立した。
この背景には天皇の後押しと、天皇に独立を支援するよう囁いたシアワセ・ヒトミの存在が大きい。
神田は以下の5つのエリアで構成されている。
神保町は学生と書物の街。未だに様々な学生達が古い漫画などを探しにくる。
お茶の水や小川町も学生街。お茶の水はミュージックショップやライブハウスが立ち並び学生や若者がコムリンクを活用し次代を担うインディーズアーティストの情報を交換共有している。
小川町は同様にスポーツ関係のショップが揃っている。
人形町は有名な観光スポットで伝統的な日本みやげや収束具、魔術素材などが販売されている。人形町は職人の街で数百年小物細工をおこなっている。ちなみに人形焼きは健在。
秋葉原は変わらず電機とオタクの街。裏道のカフェでは少女型ドローンがウェイトレスをしている店もある。ここではテクノマンサーが評価されており多くのテクノマンサーが住んでいる。ただノイズはだいぶうるさいらしい。ちなみにAIの店も3軒ある。

渋谷区
日本のファッションの最先端であり有名ブランドのスタジオが軒を連ねる。昼は若者のショッピングで賑わい、夜は幾ばくか年輩者向けのバーやナイトクラブで賑わう。
虫鮨と呼ばれる養殖された巨大蟻を素材にした鮨を出す虫バーが好評。
また龍冥直営店があり、ここではコミカライズされたグレートドラゴンのキャラクターグッズが販売されている。
原宿の客層は若く主にティーンズ。代々木公園の周りではイーボメタトライブのロゴが入ったカップルをよく見かける。
最近の流行りはモホーク(2071年現在)
このエリアは広範なシムセンスやゲームマーケットの本拠地で発売前のショーやデモなどがよく行われる。

港区
外国人街。近隣の麻布や赤坂が外国メガコーポが並ぶ為、東西が混在した街となっている。
青山は新東京都の高級住宅街。多くの芸能人が住み試験的ライブがよく行われる。個人警備を持つ者が多い。青山墓地は変わらず美しい。秦仁帝はシュディム対策に西洋式の土葬から仏教式火葬に青山墓地内での埋葬法を変化させた。六本木は昼は外国人観光客が江戸時代の史跡を見に訪問し、夜はソープランドマッサージパーラー、芸者酒バー、フェティッシュラブホテルなどが一般的です。日本の若者は夜の六本木では社会的な制約から逃れられることを知っている。
六本木の暴力シーンはヤクザが統べているが脅迫や暴力は少なく主に文楽パーラーでサラリーマンから金を搾り取っている。
六本木はメタヒューマン差別が少なく新東京都のメタヒューマンの多くは夜の六本木で仕事をしている。

台東区
秦仁帝の改革により、台東区は神社と寺による霊的に魔力を集積するエリアに作り替えられた。そのため新たにビルをたてる際には魔力的、霊的な影響を検討し許可を受けなければならない。
上野公園は博物館やホールが建ち並ぶ文化的エリア。しかし不忍池を中心に神主や坊主が管理を行っている。噂では幕末の上野戦争で殺害された彰義隊の亡霊が悪霊として現れる為の対処であると言われている。彼らは天皇の命を狙っているらしい。
浅草は下町で寺社仏閣が立ち並び、伝統的な神道、仏教式のタリスモンガーが店を並べている。鳥居、紙灯籠、温泉、相撲は未だに健在。
何故か浅草はメタヒューマン差別が少ない土地でトロールには相撲の力士の仕事もしばしば見つかる。

文京区
ベッドタウンであり、優秀な企業人を育てるために教育ママが多い。
日本帝国随一の東大がある。そのキャンパス文京区の三分の一に及ぶAランクコーポレート。東大は日本に広範な指導者を提供している。皇国軍士官、官僚、政治家など。教育への加熱はひどく、ストレスに負けて暴力事件を起こす子供もいる。近隣の小石川にはシアワセが運営する天国と呼ばれる200km四方に及ぶ植物園がある。ここは自然に触れることで豊かな人格を育ててほしいということになっている。
ここでシアワセは新東京都の遺伝子サンプルを集めているという噂もある。
マトリックスゲームやARデザインスタジオがありアジアマーケットに影響を与えている。近隣の天国のデータを駆使し世界のシムスターやマンションの快適さの向上用ARの数パーセントのシェアを占めている。年配の開発スタッフの家はアニメのプラスチックディスク、チップ、フィギュアが所狭しと並び通常は自分好みに設定されたAR環境から出てこない。

豊島区
主に横河の社員が多い労働者階級のエリア。池袋駅は新東京の電子網の連結点であり、いつもオゾン臭が立ちこめている。また新東京タワーがそびえたち街中にワイヤレスシムセンス信号を発信している。
現在の東京タワーは三代目で初代は港区にあり20世紀初頭に墨田区に移設。そして、第二次クラッシュの復興の際現在地に移された。
菅野老人アーコロジー。企業引退後家族を持たない老人向けの完全介護老人ホーム。だいたい15000人ほど入居している。多数のドローンが使用されており、会話型ドローンのノウハウは玩具用ドローンに転用されている。

お台場
現在は拡張され千葉と川崎を繋ぐ巨大埋め立て地となっている。
日系メガコーポが市民に親しんで貰うためミツハマロボパークがある。これは製造工場見学、博物館、ホテル、遊園地が合わさったもので園内には基本的に人はおらずリガーによって運用されている。
ワールドモールはワンフロアが様々な国をもしたショッピングモールで香港やサンタフェなどがある。
アネキシティはレンラクのショールームで飲み屋や店がインテリジェントコンピューターシステムで管理されている。
2058年に羽田空港はお台場に移転し拡張され羽田宙港となり軌道へのシャトルが運行されている。

千葉区
姉樹がレンラク本社を千葉に置いたことで千葉は一大産業都市となった。
姉樹は第一次クラッシュ時の対応で飛躍した後、当初から興味のあった心理学、医療、サイバーテクノロジーに投資を行った。そして稲造の妻で心理学者の名を冠した杏子姉樹メディカルセンターを設立。これが千葉を世界最大のサイバーテクノロジー研究都市に躍進させるきっかけとなりました。

横浜区
2061年の震災で化学プラントや工場が壊滅。毒煙が満ち対処の使用がなかった。現在も皇国軍をあてて復興を目指しているが遅々として進まない。当初復興を命じられた神道の神主達は地霊が狂っているため挫折。次に復興を命じられた海外企業は日系企業の妨害で挫折。
現在港湾部は再建され船の往来はある。だが工業地帯は焼け野原のまま。中華街は港湾部の近くに移動。結果三合会が物流に影響を与えブラックマーケットの供給源となっている。港湾労働者は主にメタヒューマン、日本人、ロシア人、フィリピン人など。横浜のメタヒューマンは黄泉島からの生存者が多い。

東京地下エリア
震災時被害の拡大の原因として縦横無尽に張り巡らせた地下鉄網があげられる。結果震災後天皇の勅命により電車は地上に移された。放棄された地下鉄網の多くは倒壊しながらも通信ケーブルなどの敷設に使用された。また新東京の洪水対策として排水路として手を加えられたものもある。一方で使用されずに放置されたものもある。そして放置された場所にはメタヒューマンなど迫害された人々が隠れ住むことになった。

新東京都警(NTMP)
新東京にはメガコーポの影響力が満ちているにも関わらず、ここではローンスターやナイトエラントのような警備会社と契約せずに正規の都警軍を擁しています。これは北米のように企業同士の契約の奪い合いを抑制し、都警が市民を守ることに誇りを持つことに繋がっています。更にあなたの地元のローンスターよりも訓練された精鋭、NTNPがメガコーポ領内から最新鋭の装備を身につけ出撃します。更に彼らは新東京都と日本帝国に忠実なのです。驚くべきことに新東京ではシアトルに比べ、警察機構は小さいにも関わらず犯罪発生率は低いのです。
NTMPは日常的な交通整理などの交通整理に拡張性の高いロボットやドローンを使用しています。更に洗練された情報交換システム(ポリネット)によって警察のリガーが最寄りの交番から効率的に増援を送り込みます。
それに加え警察幹部は地元の神主や企業警備部隊の隊長、やくざの親分などな地域コミュニティと密な関係にあります。彼らはメガコーポの治外法権や寺社の神域、やくざの縄張りを尊重せねばなりません。その代わり、企業は地方の司法権を尊重し逮捕者を引き渡し、寺社は覚醒種の脅威に対して専門家として助力し、やくざは暴力事件の取り締まりに協力します。
当然ながらこれらはいつも完璧なわけではありません。時々ヤクザの抗争でストリートは血に染まります。エスカレートした企業抗争の結果、重役の誘拐や殺人が発生します。多くの場合、やる気のないアルバイトのように通り一辺の捜査だけ行い、それ以上はしません。しばしば、これによって平和が維持されるのです。

武器の携帯権について
日本人民は個人的な銃の所持が禁止されています。警察、軍隊、企業警備のみが許可を得て所持できます。ただし、彼らが銃を携帯しているのは稀です。しかしながら、公共の安全について興味深いことに、成人はサイバーリムに内蔵するなどして隠さなければいかなる形状の刃物であっても持ち歩いても構いません。
しかしながら、多くの市民はベルトに短刀を下げているのは病的であると考えていますし、俸給奴隷の膝に安っぽい刀をぶつけたりすれば放っておいてはくれません。それでも所持しているということは他人を真っ二つにする方法を知っているということでもあります。多くの市民が刀を持っている以上潜在的な攻撃者であり、一度刀を抜けば彼らは大変危険な存在となります。

龍冥は手裏剣と呼ばれる忍者アデプトグループを持っている。

渡田組
東京最古でも最大でもないが現在の経済ヤクザの道を示したことに敬意を受け連合の盟主となっている。
連合は博徒の互助組織に近い。
親分は渡田半蔵。龍冥は非公式なアドバイザーとして繋がっているが、繋がりは弱い。渡田の若頭村富健と年配の子分は龍冥に従っている。
縄張りは千葉。
主な仕事は千葉の医療技術の輸出で合法的な仕事。若頭補佐が社長を勤める。
他に医療機関への臓器販売。
また複数のベータクリニックを持つ。そしてベータクラスのインプラントでヘビーに改造した戦闘部隊を持つ。また改造技術を生かし文楽も運営している。

三田組
東京最古で最大のヤクザ組織。
親分は30歳の三田弘。龍冥直々の教育を受けた人物。彼が就任するまで叔父である山島ヒロ(ハーバードの経済の学位を持つ)が組長を勤めていた。
伝統的に三田組はかつての東京23区を一つづつ任されている23人の若頭補佐と親分や若頭の合議性で運営される。
縄張りは旧東京都だが鰐渕組や小太刀組に荒らされている。
主な仕事は三田組の代紋が入った三田組ブランド商品の販売。東京では一般的。
風俗店の運営、総会屋など。BTL販売に手を出したいがとっかかりが掴めずにいる。
2066年から2068年に渡田組と抗争を繰り広げるも5百万ニューエンの迷惑料を渡田組が払うことで手打ちする。その際龍冥の同盟精霊である寿老人が暗躍した模様。

鰐渕連合
鰐渕トムを議長とする合議性で運営。
メタタイプや性別、覚醒の有無など気にせず組織に組み込む。

鰐渕組
東京で最も若く近代的なヤクザ組織。
2050年に鰐渕トムが三田組から独立して設立。クラッシュ2.0の混乱時にマトリックスギャングや企業のマトリックスセキュリティーからの引き抜きで強化。
現在も連合に関係なくマトリックスサービスを提供している。
組長は鰐渕トム、若頭がトムの妻である"キニー"鰐渕菊。100人程度の子分は二人に直接従っている。
物理的な縄張りはお台場。しかしマトリックス上は彼らの縄張りです。
主な仕事はオンラインカジノ、大規模マネーロンダリング用ネット銀行、国際的な外貨両替、リージョンコードを外したソフトや違法コピーソフトの密売、バーチャルセックス倶楽部、月下変態庭園の運営。
特に個人や企業に対してのバーチャルセキュリティーを提案し信用を積みましている。BTLの生産販売もしており、競争相手は個人的なハッカーや韓国のマトリックス犯罪組織。

小太刀組
伝統に縛られない暴力的なヤクザ。レッドパールと呼ばれる暗殺部隊を持つ。
組長は佐藤勇作でSINless。渡田組の幹部の私生児ではないかと言われている。2058年に小太刀組と共に突然現れ横浜のヤクザに抗争を仕掛けた。子分は横浜の暴走族やギャング達をまとめあげている。若頭は小野真助。彼は5年ほど前から広東へ行っておりまだ帰還していない。
現在小太刀組は主に三合会やヴォリーフザコーネと抗争を繰り広げている。
小太刀組は横浜全域を縄張りと主張しているが追認はされていない。新宿近辺で三田組のBTLチップの販売もしている。
主な仕事は合法非合法を問わない輸出入。
高校生や大学生を誘拐し海外にブランド名をつけて売り飛ばしたり、非合法カジノで働かせたりしている。
この関係で大陸系犯罪組織と対立している。

稲川会
分裂直後に小太刀組と共に元は横浜で暴れていた。次に千葉で暴れ、最近は三田組の縄張りで暴れている。鰐渕組は彼らの組織化にかなりの支援を行っている。
メタヒューマンヤクザ。リーダーは笈道真(おい・みちざね)で3月前まで本所原組の長野コンバインのグリーンサーペントガードで働いていた。人種に関しては非常に保守的。
襲撃の際には忍者を使い高位の子分は忍者としての訓練を受けている。よく信じられているのは彼らがメタヒューマン忍者組織鬼道会から枝分かれしたものだということだ。
道真はミツハマの笈三羽の息子らしい。三羽はグリーンサーペントガードに送り込むという名目で息子を日本から追い出し、自らのキャリアを守った。
稲川会は原宿を本拠地としているが、ここは元々三田組の縄張りで新参者の犯罪組織。
主な仕事は輸送の護衛やストリートレベルでの総会屋。彼らは総会にトロールの子分を送り込みすんなりと望む結果を引き出す。商売敵は横浜の三合会、赤龍会やヴォリーフザコーネ。

メガコーポとの関係
渡田組 ミツハマ、レンラク
三田組 イーボ、ミツハマ、シアワセ
鰐渕組 エンジェルテレコム、ヒサトターナーコミュニケーション、マンガディナ、ミツハマ
小太刀組 ミツハマ、耶鹿島

おまけ
個人的に地元の神戸を設定しておりますので載せておきます。
もちろん非公式です。

JIS 神戸スプロール

神戸スプロールは覚醒以前から行われていた政府主導の企業誘致によって、近年においても特定企業の企業城下町とならずにすんだ数少ないスプロールです。
更に霊峰六甲を北面に持ち魔法産業も活発で、神戸市主導の企業誘致が今でも行われております。口が悪い者は神戸コーポレーションと呼んでいますが、神戸市はそれを誇りとして、自らを冗談交じりにシティーオフィサーではなくカンパニーマンと呼んでくれと言います。
 しかし、その繁栄も2061年の震災によって陰りが現れます。この震災によって神戸の貴重な財源であったポートアイランド研究要塞都市及び西神工業地帯に壊滅的な打撃が発生したのです。この状況から復興するために多くの企業が影響力を増していき、かつての経済都市神戸コーポレーションは姿を消しつつあります。

神戸スプロールは主に以下の8つのエリアに分かれています。
・三宮エリア
・元町(南京町)エリア
・ポートアイランドエリア
・西神エリア
・六甲アイランドエリア
・新開地エリア
・岡本エリア
・灘エリア

・三宮エリア
三宮エリアは官庁街と社会適応者向けの安全な歓楽街で構成されています。ここはJRとシアワセ電鉄(旧阪神・阪急電鉄=SR)の駅が集まっており、神戸スプロールの玄関口となっています。
このエリアでは、酔いつぶれて路上で寝込んでも朝日を拝めると評判で、20世紀後半の治安を維持しています。ここの治安は神戸市警とヤクザによって維持されています。
神戸市警は自らの企業権益に対して便宜を図って貰いたい企業が提供している警備スタッフです。企業同士の確執はあるものの概ねうまく運用されています。
また、ヤクザは隣接する元町エリアの三合会からの影響を抑えるための絶え間ない努力により、ヤクザの影響力が強くいわゆる半端者の事件が少なくなっています。
また、三宮エリア北部にはかつてからの観光地である異人館が残っており、海外や国内の余所の土地からの観光客も足繁く通っています。

・元町(南京町)エリア
中華街と呼ばれ、華僑が多く住むエリアです。
三宮エリアとは違い三合会が影響力を持っています。しかし、元町エリアは観光地としての側面も持つため治安はよく保たれています。
比較的日本人が多いこのスプロールにおいて外国人が多いエリアでもあります。
また、五行公使の支社もこのエリアにあります。
このエリアでは怪しい様々な素材がひっそりと売られている店が数多く存在します。食材として呪文素材が売られていることも決して珍しくありません。

・ポートアイランドエリア
1900年代末期より、北部は住宅地、南部は研究都市として開発がされてきた人造島です。
しかし、VITASによって人口が減ったため、住宅地部分がゴーストタウンとかしました。そこで、神戸市は巨額の資金を投資しこの島を研究要用塞都市として作り替えました。幸いには、この島の南には国際便の発着が可能な神戸国際空港があり、当時すでに世界的に名前を馳せていた理化学研究所があったため、誘致は容易でした。2050年頃までバイオ技術系企業がこの人造島に研究所を置き中立的に基礎技術を開発する(ということになっている)理化学研究所との共同研究を行っていました。
この島内はポートアイランド運営局が維持管理を行っており、彼らには企業自治権と同様の権限と武力が与えられています。これによって画期的な技術シーズを持つベンチャー企業がセキュリティーに資金を費やすことなく研究を行っています。
 しかし、このエリアは61年の震災で完全な更地となりました。その上、多くの研究者が命を失ったことによるドメインの偏重及び本来無いはずであったバイオ生物及ぶ細菌類が海に流出し深刻なバイオハザードが発生しました。即座にシアワセ・エンバイロメントが神戸市に打診を行った結果、バイオハザードが拡大することは食い止められました。しかし、現代でもこの近隣海域では生物学的にも魔法的に異常な生物が現れることで知られています。
 現在このエリアは、シアワセ主導の学園都市として整備し直されています。震災で壊滅した関西圏の学園を誘致統合し、神戸国際総合学院が設立されています。この学院に対してシアワセを筆頭に不思議なほど企業からの横やりが無く開放的な方針の総合学院が運営されています。

・西神エリア
かつては工場地帯であった六甲山脈中腹の工業地帯です。覚醒に伴って六甲山が密林化した際、神戸市が複数の魔術師を雇い環境共生都市へと作り替えました。その後、このエリアが龍脈上にあることが判明し、多くの魔法系企業が研究所を配置しました。
現在では、神戸市が龍脈を維持管理するために複数の様式の地霊魔術師を雇っており必要に応じてドメインを変異させるサービスも行っています。
また、このエリアへのルートは三宮エリアから出ている地下鉄のみです。この地下鉄を維持するために複数の魔術師が日々儀式を行っています。また、ここは魔法的な結界も張られており、常時精霊が巡回警備を行っています。この結界を維持するために各企業の研究所が一定の配置をされているとも言われています。
空か物理的に侵入することは簡単そうに見えますが、六甲山の力なのか多くの計器が乱れ余程の腕がなければ無事に目的地に到着することができません。

・六甲アイランドエリア
かつてはポートアイランドと繁栄を競っていた人造島ですが、こちらは構造材に致命的な液状化が発見され、現在は閉鎖されゴーストタウンと化しています。
再三取り壊しのプロジェクトが立ち上がりましたが、予算を理由に現在まで一度も実現していません。
ここには、かつてのメタヒューマン隔離政策から逃れるために、隠れ住んだメタヒューマンの末裔が現在でも多く生活しています。彼らの多くは正職に就けないため、神戸市沿岸での海賊行為やハッカーなどで生活の糧を得ています。また、多くの中国からの密輸品がここで水揚げされ、様々なルートから国内へと流入していきます。そのためスマグラーも多くいます。
しかし、彼らにとって見知らぬ“よそ者”は常に危険と同意で扱われるため、多くの犯罪組織が六甲アイランドへの影響力を増大させようとしているにも関わらずいまだに成功していません。

・新開地エリア
東部は下層階級の住居と安酒場、風俗街が建ち並ぶ猥雑な活気ある街。一品物を作る職人やメガコープが作っていては割に合わない小物を作らされている下請け業者の街でもあります。総じて治安は悪くケンカも絶えません。繁華街には地元商店会が組織している自警団はいますが、彼らは殺しではなく、店に被害を与えるのでなければ特に干渉はしません。
西部はすでに見捨てられたゴーストタウンとなっています。かつてはメガコーポの大型工場が建ち並んでいましたが、それらも度重なる海外移転で廃墟と化しており、ストリートキッズが雨露を防ぐために利用しています。当然ながらストリートキッズなどのギャング団以外の治安組織はありません。

・岡本エリア
かつてからの高級住宅街。朝などは企業のエグゼグの乗ったコミューターへりが大阪スプロールや神戸スプロールへと数多く飛び立っていく。閑静な住宅街で、エリア近くの道路では常時ローンスターが検問を行っており、入るためにはSINの提示が必要となる。当然ながらJRやSRの駅でもSINの確認を求められる。

・灘エリア
中流階級の住宅街。多くのウエッジスレイブがこのエリアに住み、ラッシュにもまれながら出勤していく。


参考文献
Shadow of Asia:2064年のアジア地区を紹介したサプリ。日本帝国全体と新東京、関西スプロール、長崎、伊勢について解説している。
Corporate Enclaves :2071年の新東京を開設したサプリ。
ロール&ロール40、104-110:Corporate Enclavesの新東京に関する解説の要約(日本語)
帝都の天使たち:新東京を舞台とした日本語のリプレイ。天使シリーズの4巻。