シャドウラン4thキャンペーン「闇色の影」セッションログ

プレイヤーキャラクター一覧
第一話 異世界への鍵GM雑感
第二話 甘美な誘惑GM雑感
第三話 新興宗教の真実GM雑感
第四話 ブラックムーンの誘いGM雑感

PC一覧

○ルーフ

ストリートシャーマン、ヒューマン、男性、17歳、導師精霊はトリックスター。
元々ストリートギャング「アルカナ」に所属していたが、魔術修行中に壊滅。
フリーランスに。
行方不明のチームリーダー、エンを捜している。

○ディオン・ブラッドフォード

電脳戦と銃撃戦をこなす、元ファイアウォッチメンバー。
コネは2人。
シアトル最弱の三合会組織八卦会のリーダー、デビッド・ガオ。
シアトル最大のマフィア組織フィニガンファミリーのコンシエーリ、アルバート"アルおじさん"カバリエ。
37歳、ヒューマン、男性

Corporate Downloadより抜粋
※ファイアウオッチ
アレス重工の子会社である警備会社ナイトエラントのエリート部隊。
だいたい5~7人で構成されており、その中に1人のリガーと1人の覚醒者が所属しています。
各チームはチーム事に独特の戦術に基づく訓練を受けており、1つのミッションに2チーム以上が投入されることはまずありません。
ここでは種族や性別による差別はありません。しかし魔法使いはシャーマンよりもメイジが一般的です。
メンバーは魔法使いも含めてサイバー化していることが多く最低でもアルファウエアを身につけています。
ここではベータからデルタも決して珍しくはありません。彼らは部隊章と部隊名をマーキングすることを好みます。
彼らには最新鋭の装備が支給されます。またここに所属している覚醒者は最低でも3階梯のイニシエイションをしています。
好まれるメタマジックは集中術と防御術です。

○デクスター

オーク、男性、22歳、イニシアティブと銃の腕に偏重したサムライ。
アレス重工のエグゼグの息子で、父親とは絶縁状態。
父親の親友のエグゼグによって高価なサイバーウェアを買い与えられた。
おじさんの名前はジャレン(6/6ミスタージョンソン)
オークアンダーグラウンドを根城にするギャング団、スクラーチャについて知識を持つ

RUNNER HAVENSより引用より抜粋
スクラーチャ
縄張り:オークアンダーグラウンド
カラー:茶と灰
オーク語で焦土と化すものを意味するスクラーチャの名を冠したこのギャング団は新しくクラッシュの最中にオークアンダーグラウンドで成立しました。
元々はシアトルで致命的なトラブルが起きたときにアンダーグラウンドを守ろうとする若いオークの集まりでした。
現在は周囲を監視し協力しあって反メタヒューマン勢力を叩き出すという古典的なガーディアンギャングとなっています。
彼らはしばしばヒューマンポリクラブなどの反メタ組織と小競り合いを繰り返しています。
そして、余った金はオーク国家の前身的なメタ組織の保護に回しています。

>スティックス
これを読んで彼らが聖歌隊のガキ共みたいだと思ったならそいつは大間違いだ。奴らはそのごつい生身の腕で、一部はクロームだが、アンダーグラウンドの周囲からの強奪を計画している。もし、あんたがオークでないなら、あんたを奴らが使うとは思えないね。

○ダテ・マサミネ

ドワーフ、男性、42歳
コンバットアックスにシールド、甲に鎧と、ファンタジーに出てくるドワーフファイターの出で立ちで突撃を仕掛ける男。
ネオトキョウ出身で、日本に造詣が深く、ドワーフの地位向上団体、石工組合の一員でもある。

LOOSE ALLIANCEより抜粋
※石工組合(SCG、ドワーフギルド)
UCAS代表 デビッド・ベラミー
本部所在地 UCASボストン

この組織は2043年にボストンでヒラム・アトキンソンとジョン・プライスという二人のド
ワーフによって設立されました。この命名には二つの理由があります。一つは組織作りの手本としてフリーメーソンを用いたこと。
一つはドワーフが石工が好きであるというステレオタイプに基づいたためです。
彼らはロッジをUCASやCAS全土とNANの一部に設置しています。
ここではトワーフ同士が仕事の打ち合わせをしたり、ドワーフの孤児や病気の子供、老人の為の基金を設けたりしています。
また後家や孤児に仕事を斡旋したりもしています。
表向きには彼らには組織として目的がない単なる互助組織ということになっています。
しかし実際にはドワーフの社会的影響力を高めるために様々な活動をしています。
そのために公的な組織や企業の枠組みを越えてドワーフ同士便宜を図りあい他種族に対して対抗しています。
また情報収集には就職斡旋された人々も一役買っています。

ニック・リチャード

ドワーフのガンスリンガーアデプト。66歳男性。
ちと、アル中の気があり。アデプトパワーによって瞬時に能力を高め必殺の弾丸をばらまく。
2話目より参戦。1話の間ずっと飲んだくれていたとか。
3話目のカルマでイニシエーションサークル、ガンスミス匠に加盟し、世界の心理を追い求める(らしい)

出典不明
※ガンスミス匠
条件
ガンスミスもしくはガンスリンガーアデプトである、
宣誓全てに優先し最高の銃を追い求める互助

リソース中流(月500)
会員数10人

シアトル屈指のガンスミスにしてバウンティハンターと呼ばれた先代から店を引き継いだ
ドワーフの経営するガンショップです。
店主の名前はリック・アレクセイ。
店主はドワーフのガンスミスアデプトで、最高の武器は最高の持ち手を求めると考えており、最高のカスタムガンの作成を目指している。
一方最高のガンを使いこなす一級のガンスリンガーを目指すアデプト達も集う。
そのため、ガンスミスとガンスリンガーの二グループで協力しながら日々研鑽を積んでいる。
フォース7の呪付工房に、シューティングレンジを持つ


第一話 異世界への鍵

依頼人 ジョナサン・カーライル
依頼内容 闇色のトラペゾンの奪取
報酬 計12000
カルマ 5点

発端はおじさんからの電話。
彼の所属する知り合いが優秀で口の堅いランナー捜しているとのこと。
快諾するオーク。指定された打ち合わせ場所はダウンタウンの中流レストラン、サンマルク。
折り詰め持参のダテとルーフ、虚勢を張るデクスターというメンツで訪問。
ディオン先生はバイト中。
サンマルクで待つのは二人のサイバー化したヒューマン。
依頼人のジョナサンカーライルとローリー・デービス。
穏やかなジョナサンと互いのアストラルを霊視で監視しあうルーフとローリー。
ここでルーフはローリーがかなりのエッセンスを喪失していることを知る。
魔術師がエッセンスを失えば魔力も失う。
依頼内容は簡単。アテナ社から闇色のトラペゾンを奪取してきてほしいというもの。
トラペゾンはアトランティス財団からアテナが委託を受けて研究している古代のアーティファクト。魔力収束具として機能するが真の用途は不明というアイテム
色々質問した結果、すでに断れない段階にあることに気づいたパーティーは仕事を承諾し調査に。
一人来ていなかったディオンだが依頼人の名前を見て彼の所属に思い当たる。
それはナイトエラントエリート部隊ファイアウオッチ。かつての古巣だ。
調査方法に各自の趣味が現れる。
ひたすらアテナの電子的脆弱性を調べるディオン。
師匠にアテナ社について調べさせるルーフ
ドワーフギルドにアテナの情報を尋ねるダテ
おじさんの連絡をひたすら待つデクスター
集まった情報は以下の通り。
社長のメイトリクスはMIT&Mを主席で卒業した天才肌のメイジ。学生時代のイニシエー
ションサ-クルの同期生5名と共にアテナを立ち上げました。
創設後5年にも関わらず評価は絶大。
その高評価の理由は2つ。
確かな解析力と厳重な警備状況。
基本的に警備チーム5名と、セキュリティーハッカー1名が常駐。マジックセキュリティーはメイトリクス達が交代で担当。
警備チームはヘビーサイバーなサムライ。

力押しに無理を感じたディオンは本腰を入れて脆弱性の探査を開始。
他の面々は現地視察。
・結界が張られており、その中には大気の精霊が最低4体飛行している。
・夜、たまに犬の鳴き声がする。
・入っていく社員は皆胸に社章をつけており、社章には誰かの霊紋が残されている。
・この辺りではオークは差別されているらしい(石を投げられた)

ざらざらと集まった情報を元に進入計画を組む一行。
曰く、社章を奪って、アストラルセキュリティーを無効化、マトリックスセキュリティーはディオンが無力化し、戦闘を嫌う方向で侵入を行う。
社員を誘拐したがるフロントマン2人を押さえ、ルーフが社長に変装しメンテナンスという
名目で社章得る方向に。
作戦は当たり、魔術師ともサムライとも戦闘をせずに無事に脱出。
不満そうなダテとデクスター。
そして、ダウンタウンで黒髪の男性と打ち合わせ中だったローリーにトラペゾンを引き渡し、ミッション終了と一安心。
そして、二日後、ジョナサンより連絡が入る。
トラペゾンはどうなったか、と。
そして、シナリオはジョナサンより再招集を掛けられた場所で終わるのであった。

GM雑感
戦闘キャラ用意しながら、戦闘なしというシナリオは猛省をしております。
次回はばっちり死線をくぐり抜けれるようにしておきますのでご容赦ください。
言い訳をすると本来は次の2話とセット販売と予定だったので、情報戦メインで組み立ててしまいました。
その分ルーフには色々多芸なプレイをして貰い楽しんで頂けたかと(苦笑)


第二話  甘美な誘惑

依頼人:ジョナサン・カーライル
依頼内容:ローリーの身柄の確保
獲得カルマ 5点
獲得報酬:1万N\

依頼は意外なことにローリーの確保。最悪彼女のコムリンクは確保してほしい。意外なことにトラペゾンの確保は二の次だとか。
ジョナサンから、ローリーのプロフィールを聞く一行。
内容は下記の通り。

・眠る熊教団:NAN諸国で一般的な癒しと戦闘を司る熊のトーテムへの信仰から治療ボ
ランティアを行うコミュニティ。イメージキャラはそい。
・メシア教団:魔法による社会貢献をうたい、より快適な社会を目指すコミュニティ
・ブルーユニコーン:ウーパールーパーをご神体としている自然保護団体から自然との一
体化を目指す宗教。
・ジャレス教:前世紀の白タイツで歌う魔王の光臨を願うサタニストの集い
・真言宗:日本の仏教系コミュニティ。
・道教:太極拳を通じて社会的な健康を目指すコミュニティ

案の定嫌そうな顔が卓に並ぶ。
ひとまず思い思いに散る一行。
ローリーの足跡を追うためにシアトルの交通管制システムにハックを仕掛けるディオン。
師匠に問い合わせを入れつつローリーの家を家捜しするルーフ。
とりあえず護衛なニック。
宗教団体行脚のダテとデクスター。
ディオンのダイス目が振るわないといったトラブルはあったものの順調に情報が集まる。

特に怪しいのは二点。
ブルーユニコーンで五行公司と仕事をした際ローリーはニャラルの燭台と呼ばれるアーティファクトを奪取し五行に追われているらしい。
シアトル最小のマフィア組織ギアネリーファミリーから武器の買い付け及びセーフハウスの斡旋を受け、現在フォートリービス地区にいるらしい。

この時点で五行公司と戦闘になった場合追加報酬の約束をジョナサンに取り付ける。
しかるのち、コネを総動員してUCAS軍の駐屯地であるフォートリービスへ入る手はずを整える。
フィニガンファミリーのコンシエーリにギアネリーファミリーと太いパイプのある軍人を聞き出し、脅し紛いにローリーが地区内にいることを確認。
八卦会のデビッドガオに別の汚職軍人を紹介してもらい、ローリーの所在と納品業者のパスを購入。
ドワーフギルドの同士に騒ぎになった場合の陽動を依頼し突入の運びに。
まかり間違ってルーフがバンを運転した為危険運転ながらも無事故で目的地に。

戦闘補助にルーフが呼んだ獣の精霊が精霊との反発獣を持つディオンに恐怖のパワーを公
使した結果強行突入以外の選択肢を奪う。
突入すると5体の精霊を引き連れたローリーの姿が。しばしなごやかに説得と言う名の世間話を行い戦闘へ。
結果は鉛の雨の前に精霊は雲散霧消しローリーは気絶。
一人参戦せずに見守っていたローリーと契約を結んでいた自由精霊。
彼女がローリーの敗北を見届けてからどっこらしょっとばかりに集積された武器弾薬を爆破。
恐れていた五行からの襲撃もなくローリーを引き渡しひとまず事なきを得るのであった。

GM雑感
1話の後編みたいな話です。それはさておき。
最後に気を緩めたバランス設定の結果、戦闘は惨敗。立場上勝利するわけには行きませんが
内心悔しい気分で一杯だったり。
調査パートは皆があらん限りのリソースを駆使して見事に包囲網を組み上げてくれたので感心しています。
個人的に山のようなミスディレクションがあるシナリオも楽しいなと実感しました。
みんなの反応がいいですし。


第3話 新興宗教の真実

依頼人:サコン・マエダ及びチェン
依頼内容:フラナガン氏の捜索及びマジックアイテムの奪還
獲得カルマ6点(ルーフのみ7点)
報酬:一人頭20000N\(ルーフの報酬放棄による)

前回散々お願いをし倒したドワーフギルドからの依頼。安い報酬にも関わらず断れないダテ。
仕事内容は行方不明のフラナガン氏の捜索。
彼はフェデリットボーイング社のウエッジスレイブで9日前に会社には休暇を、家族には出張と話して姿をくらました。
その期間は一週間。ローンスター(警察)に捜索願いを出しているものの自発的な家出として本腰をいれた捜査をしようとしない。
そこでギルドに依頼が回ってきたのだ。
報酬は全員で5000。ダテが自分の報酬を放棄して仲間を説得し捜査開始に。

まずは簡易アーコロジーと言われるエバレット地区にあるフラナガン邸へ向かう一行。
普段は愛想の欠片もない警備員が和やかにフラナガン邸の場所を教えてくれる。
そしてフィルターで濾過された清浄な空気にひとしきりむせるディオン。
高級住宅街におじさんの家を思い出すデクスター。
フラナガン邸は普通の豪邸で、奥さんは気さくなドワーフのおばさん。すがるような目をダテに向ける。
案の定ダテは大風呂敷を広げる。
家捜しをした結果、前の仕事でローリー宅にあったものと同じ意匠の腕輪を発見する。
そうメシア教団の団員章たる腕輪だ。
腕輪を見せフラナガン氏と組織の関係を訪ねる'探偵'ダテ。
腕輪をみてふと婦人が思い出す。夫は魔法に対してとても興味を持っていたと。

ここでルーフが師匠に連絡を取り情報をせびる。
そのの情報ではメシア教団はマンデイン(非魔法使い)でも正しい修練を積めば魔法を使えるようになるとうたっているらしい。
限りなく黒い組織を発見し意気込む一行。

続けてフラナガン氏の出金記録を婦人より見せてもらい、記録のある店のセキュリティカメラをハックするディオン。
外れデータの中からついにフラナガン氏が黒髪の男と食事をしている画像を発見する。
その映像をみて目つきが変わるルーフ。黒髪の男はかつてルーフの所属していたギャング団のリーダーに酷似している。
データを検索するとリーダーの名前はエン。間違いなく同一人物だ。
ここでダテが自らメシア教団に潜入することを宣言。半ば本気でマジカルなサイバー侍を目指す意向を示す。
入会金は100とお買い得価格。
当然マトリクスからディオンが、地獄耳の呪文でルーフが盗聴。
ダテに教団の趣旨を説明してくれたのは誠実そうなヒューマン男性。
ダテの質問に答えて魔力獲得の儀式について説明する。
それは魔術師のイニシェーションの儀式にあまりにも酷似している(と、ルーフではなくダテが気づいた)
そして、最後に翌日の昼に団長の講演があるのでぜひ参加してほしいと締めくくる。

そんな時、ジョナサンよりデクスターにコール。
しかし、でてみると相手は見知らぬトロール女性。
彼女はジョナサンがローリーの一件で更迭され自分が後任であると伝えた上でミッションを依頼する。
仕事内容はエンからガグの書、闇のトラペゾン、ニャラルの燭台を奪取すること。
ローリーからエンの手に渡っているのは間違いないらしい。報酬は全員で五万。
ここで、ルーフがチームに相談を持ちかける。自分とエンが話す場を作って欲しいと。
その代わりに今回の報酬は放棄すると。メンバーは快諾し善後策を協議する。

平行して教団にハッキングをしかけたディオンは驚愕する。
ワイヤレスネットワークに繋がったメインフレームがないのだ。この建物はクラッシュ2.0のあおりで倒産した企業の工場を流用しているのでインフラが強化されていない。
確かに50人規模の組織ならコムリンクで管理の用は足りる。
建物内のコムリンクを順番にハックする事も考えたがリスクと手間から断念。
最終的に講演中にエンの所在を確認してハッキングする事に。
エージェントソフトにその日の夜の人の動きを監視だけさせて時間は講演時間に。
堂々と参加するダテと、かつてギャング団が壊滅した時に死んだ団員の幻を纏い参加するルーフ。
つつがなく講演は始まり、終わる。

収穫は二つ。
エンがルーフを見て一瞬驚きの感情を見せたこと。
ハッキングに成功しフラナガン氏とのメールとエンのスケジュール帳を発見したこと。
メールにはフラナガン氏にエンが魔力を与える儀式をするために教団に一週間積めて欲しいと依頼する内容。
スケジュール帳には今晩のところに「I」と記されている。

講演終了後、正面からエンに面会を申し込むルーフ。もちろん名乗る名前はかつての仲間の名。
すんなりと面談は許され応接間に。
そして、かつてのままのエンがただ一人でルーフに相対する。
チームの崩壊について問いただすルーフ。エンは自らの非を認めた上で当時のメンバーとわかり合えなかったことを説明する。
話は平行線のまま二人は別れる。しっくり行かない顔のルーフ。
今日の予定の「I」を儀式と見定め、表沙汰にできない儀式なら残る人員も減ると推測し急遽、夜襲を決定する。

夜襲は電脳戦によって幕を開ける。ディオンがエンのコムリンクを経由して教団のシステム
をダウンさせる。そして強化プラスチックのドアを3秒でぶち抜くダテ。
コムリンクをトレースされて居場所を把握されることを嫌ったエン達は即座にコムリンクの電源を落とす。
そして戦闘は遭遇戦の様相を示す。
しかし、プロのランナーと訓練を幾ばくか受けた警備員とメイジ。エンが何かする前に瞬時に蹴りはついた。
エンに至っては見事に生け捕りに。
複雑な顔でエンを眺めるルーフ。仲間達はエンの処遇をルーフに委ねた。
そして、ルーフは悩んだ末ファイアウオッチにエンを引き渡すことを決める。
エンともう一度対話させることを条件に。

GM雑感
エンとルーフの邂逅と別離の話です。
ルーフの設定をなんとか落とさずに返せたかとは思っています。
華麗にシュートを決めたとはお世辞にも言えませんが。
しかしルーフがエンにここまで思い入れがあるのであれば、もう少し何か考えればよかったと少し反省。
あとはよく知っているメンツでのセッションは楽だと改めて実感しました。
ダテなら潜入捜査を喜んでてやってくれると信じていました。
エンが奥の手を出せずに終わったとか、フラナガン氏が生還したとかは些細なことということで、気にしないことにしておきます。
ひとまず次回は最終回にふさわしい結末を準備させていただきます。


第四話 ブラックムーンの誘い

依頼人:ジョナサン
依頼内容:ガグの書の破壊
獲得カルマ:7点
報酬:一人頭16000N\+闇色のトラペゾン

前回から何事もなく一月が経過したある日、ファイヤウォッチのチェンから仕事の依頼が入る。
レドモンド地区(メルトダウンによって壊滅したスラム地区)の指定した場所でミッションの詳細を話したいと言うことで詳細は話さない。
時を同じくして差出人不明のメールがデクスターの元に届く。タイトルは「ジョナサンより」怪しみながらもディオンに開封を依頼するデクスター。
特にウイルスもなく、内容は「罠だ。コムリンクの電源を切って下記座標まで来い ジョナサン」というもの。
ここでどうするか悩む一行。ひとまずデクスターのおじさんにコンタクトを取り、ファイヤウォッチの現状を聞いてみる。
すると、驚いたことにPC達がエンからガグの書その他諸々を強奪し隠匿していると報告があがっており、PC達への正式な処分命令がでているとのこと。
おじさんは査察部および諜報ネットワークセラフィムに働きかけを約束するが即効性はない。
選択肢を失った彼らはジョナサンと名乗る人物が指定したプヤラップ地区(火山の噴火で壊滅したスラム)の指定された場所へと向かった。
指定された場所は、火山灰で3Fまで埋まったかつてのビジネスビル。ニックがクラクションを鳴らすと5階からひょいと顔を出し、手招きをするジョナサン。本物かどうか散々疑った後5Fへ。
ジョナサンから新たに以下の3点の情報を聞くことになる。
1. どうやらチェンがガグの書に魅入られたようであること
2. 本来はガグの書はメシア教団と共に処分する命令だった。
3. エン及びローリーは尋問中、身内から鮮血精霊に食い破られるようにして死んだ
チェンは真面目な性格でガグの力を利用してファイヤウォッチのサイバー化した魔術師の能力値の底上げを狙ったのでは無いかと推測しているとのこと。
ちなみに、ジョナサンの更迭はローリーの件が原因で、その裏でアレス及びナイトエラント内のメタヒューマン派閥がかなり暗躍したのはないかとのこと。
ジョナサンはミッションを遂行するまでは更迭はないと気楽に構えており足下をすくわれたとのこと。
ディオンに散々文句を言われるものの、ジョナサンはどこ吹く風。
企業で育ってきたにしては珍しいタイプだ。
そう思って聞いてみると、元々はフリーランスだったところを自分に電脳戦のイロハを教えてくれた師匠に勧誘されて加わったとのこと。
そして、改めて協力を要請される一行。もちろん報酬は約束できない。
報酬は自分たちの命で結構ですようそぶき、ジョナサンに協力をすることにする一行。
3日以内に、なんとかしてガグの書を発見し破壊して欲しいとのこと。恐らく、ガグはガグの書と共にあるため、ガグを一時的に途絶しなければ書の破壊は覚束ないだろうとのこと。
所在を突き止めれば、チェン達はジョナサンが責任を持っておびき出すとのこと。
かくして命がけの情報収集が始まった。
ルーフはウオッチャーを師匠に飛ばしアイテムやガグについて尋ねる。
しかし、師匠が把握しているのはニャルラの燭台についてのみ。
燭台は自らの魔力と地脈を結びつけることができるようにするアーティファクト。
ただし、強く結合しすぎた場合、地脈に飲まれ人格が消滅することがある。
ただし、強く結べば結ぶほど地脈の力を多く利用することができる。
当然、強力なフォースを持つ精霊の方が矮小な人間より良く扱うことができる。
そして師匠は強力な自由精霊とやりあうのであれば近接要員の武器に精霊を憑依させれば五分に渡り合えると知恵を授ける。
しかし憑依様式の術者はシアトルでは少ない。
そこでふと、ルーフが思い出す。かつてのシアトル最大のウイズギャング「マーリン騎士団」のリーダーは憑依様式であるカバラ様式術者だったと。
現在そのリーダーはシアトル最大のマフィアフィニガンファミリーに所属している。
それを聞いたディオンはすぐにフィニガンのアンクルアルに連絡を取り協力を取り付ける。
ダテは例によってドワーフギルドへ。
なんとかアトランティス財団内でトラペゾンについて知っている人が捕まらないか頼みに行ったのだ。フラナガン氏の救出に恩義を感じていたギルドは全力を尽くすことを約束する。
ニックはフィクサーの金髪美女、永遠の二十歳エブリタイムにチェンの動向を尋ねに行く。
彼女は現在オーク傭兵を雇っているらしい。コネのガンスミスもチェンにHKを6丁販売している。
傭兵はオークアンダーグラウンドを根城にするギャング団スクラーチャの一員である
そんな時師匠からウオッチャーが届く。
どうしても憑依様式の魔術師が見つからなければ尋ねてみろと。
様式も不明でできれば避けた方がよいと言い添えて。
紹介されたのはシアトルダウンタウンの裏路地にあるメイソン古書店の女主、メイソン婦人。
行くべきではない理由は行けば分かるとのこと。
そんなことを言われれば、ルーフが行かぬはずはない。
迷いに迷った末、ダテと連れだってメイソン古書店へ。
メイソン古書店は、ダウンタウンの裏路地でひっそりと営まれる店。今では骨董品となった紙の書籍を未だに取り扱っている。
店に着くと、入り口を金髪の美少年が掃除をしている。
ひとまずアストラル視覚をするルーフ。少年には異常はない。だが、ひどく圧迫感を感じる。そう、まるで澱んだ空気の中で運動をしたようなそんな息苦しさだ。
この息苦しさにルーフは覚えがあった。鮮血精霊や鮮血魔術師と相対したときに感じる汚れたアストラルの重さだ。
そんなシリアスなルーフをおいてダテは気づかずお気楽に本を見ている。
書店の奥には30代後半の金髪女性が喪服を着て、瞳を閉じて座っている。そして、落ち着いた声で告げる、いらっしゃいませ、と。
事情を聞いた彼女は、依頼を快諾しフォース6の守りの精霊を貸してくれる。対価はほんの1000N\。相場の半額以下だ。
逡巡するルーフ。しかし、憑依対象がダテと言うことで憑依を依頼する。
併せてガグについて尋ねてみる。彼女はガグについて書かれた書物があると言い、盲目とは思えないようななめらかな動きで書棚に近づき一冊の書を引き出す。
そして、迷い無くページを開く。そこには確かにガグについての記述があった。
『ガグはシャドウと呼ばれる、強力な自由精霊です。
ガグが特殊なのは自らの魔力を他者に貸し与え擬似的に魔力を与える能力があることです。
これには副作用があり、魔力を貸し与えている間ガグのフォースは一時的に低下します。』
要約するとそのような内容だ。
周辺情報が整い、あとはチェンの居所だけである。
ディオンの本領発揮である。
チェンが雇ったオークのコムリンクを走査にかかった。
半日ほどかけて発見。所在はオークアンダーグラウンド。ついでにハッキングしてサイバーアイにいたずらをしておく。
その周囲にあるコムリンクを調べていきチェンのコムリンクをマーク。
準備は万端である。
そんな時にドワーフギルドのマエダから連絡がはいる。
財団に渡りがついた、と。
闇色のトラペゾンは複数の上位次元界と結びついた水晶。
結合することで術者の魔力を高めると共にまるでアストラルの門を持っているかのように上位次元界へ移動することができる。
しかしながら、どんな世界と結びついてるかも不明であるし、恐らく異世界側にも同様の機能を持つものがあり、それによって簡単に移動してくることができるはずである。
また、これによって、精霊達は自らの世界からエネルギーを補給することができる。かくしてフル装備での突入となった。
オークであるデクスターがいること半分、やばそうなにおいがすること半分で遮るものなく目的地へ。
しばらく待つとチェン達があわただしく出動していく。
目標の建物にはオークが6人残留。
当たりかと目を輝かせる一行。
手榴弾で入り口を飛ばし、同時にオーク達のコムリンクでデータ爆弾が炸裂。
勝敗は瞬時につくかと思われた。
だが中には人影が9つ。
6人のオーク、血塗れの二人のヒューマン、否、鮮血精霊か。
その姿は死んだエンとローリーに酷似している。しかしその顔には生前の二人が決して浮かべはしなかったであろう酷薄な笑みを浮かべている。
そしてまがまがしい死神のような姿をしたガグ。
大当たりである。
即座に戦端は開かれた。
あわせるようにガグの姿がかすむ。ジョナサンとチェンも戦端を開いたのだろう。
ガグが全員に強迫観念殺人衝動を植え付ける。
ローリーもどきが魔力球を炸裂させる。普通であれば全滅すらありえる一撃だが。パーティーはエッジを燃やし辛くも成功を買い取る。
エンもどきは動くまでもないとばかりに待機。
そしてデクスターがオークを一人血祭りにあげる。
続いてニック。流れるような集弾でガグの手よりトラペゾンと燭台を弾き飛ばす。
これによってガグの姿が一段とかすむ。
そして、ディオンのグレネードとルーフの魔力球によってオーク達は倒れ伏す。
ダテとガグの間を遮るものはなにもない。
ダテがガグへと突撃し精霊を宿したコンバットアックスが振り下ろされる。
ヒット数は20を超え、ダメージは30を突破する。小細工を弄する暇もなくガグは自らの次元へと強制的に退去した。
二体の鮮血精霊は嫌な笑みを浮かべ姿を消した。
そして、静寂。
続いてルーフがガグを完全に放逐するための儀式を行う。手応えを感じなかった彼はなけなしのエッジを燃やし幾ばくかの信頼性を手に入れた。
少なくともガグはしばらくみなくてもすむと信じられる程度には。
落ち着いてからジョナサンにコール。
チェンは見事に罠にはまったらしい。
部下のふがいなさに複雑な顔のジョナサン。
ひとまず合流する一行。
アイテムの処分について相談する。
ジョナサンに預け適切な管理を頼んだがジョナサンはナイトエラントを離れる意向を示しアイテムをパーティーに託す。
相談の結果、燭台は八卦会のガオに売却し、トラペゾンはルーフが使うことに。
数週間後パーティーに対してアレス重工より入金がある。
晴れて自由の身となり一息つく一行であった。

GM雑感
ちょいと食い足りない感もありますが、闇色の影キャンペーン死者零で完了です。
全員がエッジを燃やしての最終戦闘は、きわどいバランスだったのかなとは思っています。ガグが一刀両断されましたが(苦笑)
反省点としてはファイヤウォッチがPCを探しているんだぞ、と緊迫感が出るマスタリングができなかったことぐらいでしょうか。
途中から皆さんほとんど警戒していませんでしたもんねー。
しかし、ダテのPLはアイテムの元ネタがクトゥルフと気づいていたのですね。それなら、ニャラルの燭台とか見え見えなボール投げなければ良かったです。ちょいと反省。
ちなみに、メイスン古書店は直接、いますぐ、どうこうと言うことは無い設定です。今後ダテが私のキャンペーンかセッションで使われればいろいろと意味は出てくるでしょうが。
いわゆる、キャンペーンが終わってもキャラクターの人生は終わらないのだからと言うことで。
ご参加の皆様、また懲りずにおつき合いくださいませ。
そう言えば、デクスターのPLが最終回にいればおじさんから、ナイトエラント入隊のオファーがある予定でしたが・・・・・まあ、これも結果と言うことで。